ツイッターなどを使った匿名の誹謗(ひぼう)中傷に悩んでいたとされるプロレスラーの木村花さん(22)が亡くなったことをきっかけに、ネットでのハラスメントについて議論が巻き起こっている。高市早苗総務相は26日、悪質な投稿者を特定しやすくする方策を検討していることを明らかにした。著名人を中心に攻撃は激化していて、専門家は法整備の必要性も指摘する。
フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演していた木村さんは、「消えて」といった投稿に悩んでいる様子を自身のSNSに書き残していた。死去の報道を受けて、「芸能人も人間だよ」(タレントの藤田ニコルさん)、「立派な集団リンチ。『有名税』はもう通用しない」(米大リーグのダルビッシュ有投手)と声を上げる著名人が相次いだ。
匿名の書き込みには、これまでも多くの人が悩まされてきた。
俳優の石川優実さん(33)は昨年、職場でパンプスを強制することに疑問の声を上げる「#KuToo」運動を始めたが、「死ね」「レイプされろ」といった無数の匿名ツイートで攻撃された。アカウントをブロックしても、同一人物と思われる別のアカウントで書き込みは続いた。「社会全体に攻撃されているようで苦しかった」と振り返る。
民事訴訟で声を上げようと考え…
980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル